霊視鑑定は灯かりの扉から

スピリチュアル霊視 『灯かりの扉』

心の窓が映し出すもの

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突発的に手にした富や権力は、時として人格を変えることがありますが、
変えるというよりも本質的なスピリチュアル=「魂」が、
顕著化すると表現することの方が正しいかと思います。

あの人は社長に就任した途端に変わってしまった。
遺産が入った途端に変わってしまった。
宝くじを当ててから人生の坂道を転がり出した。

これらはよく耳にすることですが、
元来持っていた本質が見え出したに過ぎなく、
お金や地位が人を変える訳ではありませんので、
言い換えれば大金を持つに相応しい人間ではなく、
その地位に値する人格ではなかったということです。

これらは「得たこと」によって剥き出しになった人格ですが、
金銭的窮地に立たされたり、失脚という「失うこと」によって露わになる本質もあります。

資産や財産、地位、権力というのは、身に付けている衣服のようなものです。

私たちは初めて会った人を、第一印象の約7割で決定付けてしまうそうですが、
第一印象というのは、姿形に服飾、表情などの外見的要素が強く、
総体的に捉えるシルエットの様なものです。

つまり私たちは多かれ少なかれ、外見的な要素で相手を判断しているということになります。

その第一印象があまり芳しくなかったのに、
名刺を頂戴して、○○会社(株)代表取締役…、
という肩書を目にした途端に、横柄な態度は格式の高さや、
冷たい視線は鋭い洞察力にすり替わり、好印象へと変わってしまうということは、
誰にも経験があるのではないでしょうか。

印象の変化は対象人物の意識や心情とは密接ではなく、
私たち自身の見方の変化であり、
ことの優越を判断する価値観によるものが殆どです。

人生の様々な経験や受ける影響の大小によって、
価値観や思考に変化が生じることは誰にでも起こることですし、
変化そのものが良し悪しの基準にはなりません。

問題となるのは相手を見る時の「心の窓」です。

高級ブランドに身を包んだスマートな物腰、
名刺の横文字の肩書や馴染みのないエンブレムの車、
文字盤がダイヤの輝きで見えない時計、
こういった非日常に接した時に、
果たして心の窓は何を映しだすのでしょうか。

高級品に目が眩むことなく、
物質の物陰に潜んでいる真我の見える、
スピリチュアル”魂”の心の窓を持ちたいものです。

「ボロは着てても心は錦」は、
既に死語になりつつある諺ですが、
感情的に共鳴した長き時代を経て思うます。

ボロを着ていながら心を錦にできるくらいの真我があれば、
やがてボロを着る必要のない現実が訪れます。

脳科学が進歩している今日では、
ボロをまとう…、又はまとわざるを得ない自分を日常的に見ることは、
割れ窓理論」と同様の原理によって、
錦とは程遠い結果が生まれる可能性の高さを感じますが、
肉眼で見る自分と理想とする自分とのギャップを埋められるのは、
瞼を閉じた時に映し出される心の窓です。

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