霊視鑑定は灯かりの扉から

スピリチュアル霊視 『灯かりの扉』

福島原発事故が見せたスピリチャル「諸行無常」

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至る所で耳にしていた「不況」という言葉を聞かなくなって久しくなります。

商品を製造しても売れず、お金は動かず、人は動けなくなり…、
殺伐とした月日が淡々と過ぎて行く中で、
地元の中小企業の経営者であるお客様方も、
例に漏れずして「不況」の波に飲まれ掛け、
「参った」と声を揃えていたものです。

当時経営をしていた私の店の売上も、
想像を絶するほどの下降線を辿っていましたが、
個人経営のビジネスには打開策など、
どう足掻いても簡単に見つかるわけもなく、
ましてや市町村合併でやっと六万人に達したほどの地域では、
薄利多売は逆に命取りの危険な行為です。

限界までコストを下げて、後は身動きせずにじっと辛抱し、
まるで台風が過ぎるのを窓から眺めている様なものでした。

お客様を見ていると、業績を伸ばした企業や営業マンほど不況の打撃は大きく、
生活の実態よりも精神状態が著しく脅かされていました。

出世街道をひたすら走って、一番を取り続けてきた営業マンは、
売り上げを維持することよりも、
一番の座席を手放すことに執着している感があります。

元々何も持ってない人間の方が、こういう状況には滅法強い。

私もその中の一人なのかも知れないけれど、
一か月に30万円足りなかったのが、
50万円足りなくなっただけのことだと、
倒れかかる自分を何とか支えられる精神力は、
物質的に豊かだった人間よりも鍛えられていたと思います。

そうでなければ、あの大不況がやって来る10年も前に、
心筋梗塞で帰らぬ人となっていたか、
精神に異常をきたし、
家族に多大な迷惑を掛けていたに違いありません。

「出来ないことは降りかかってこない」

既にセピア色してしまった自己啓発の文言ですが、
それを信じる以外に手立ての無かった者の、
廃人にならずにすんだ想いであり、
スピリチュアル=「魂」でした。

生き抜くために必要なのは、物質ではなく精神力だったのです

福島原発事故:
そんな不況がどうだの赤字がどうだのを一瞬にして払拭させたのが、
東日本大震災であり福島原発事故でした。

原発事故が起こったF1と言われる場所から、
大凡25キロ付近の場所に位置し、
原発自体が日常生活に密着していなかった為に、
何が起こって何が危険で何をしなければならないのか、
総てが皆無でした。

真実が何処にあるのか、
若しくは真実等そもそも無いのか、
募る不信感と憤りの感情の矛先にある、
政治や政治と癒着した企業に立ち向かうには、
精神力では太刀打ちできない現実を目の当たりにして、
当方に暮れるばかりでした。

そんななか、経済の大不況に飲み込まれそうになっていた人間達は、
目の前の悲惨な崩壊からビジネスチャンスを掴み取り、
一気に経済の豊かさを手に入れていきました。

必要だったのは精神力ではなく、物質だったのです。

放射能という雨は平等に降りました。
しかしながら、放射能という雨の見方には違いがあったのです。

それから7年の月日が経ち、人々の日常にも大きな変化が生じ、
そしてまた変化し続けていきます。

「諸行無常」

形あるものは、何れ形を変えていきます。

在るものは無くなり、無かったものが現れ、
そしてまた無くなり現れる。

スピリチュアルそのものです。

永久不変なものなどない現世に於いて、
求めることの愚かさを知る、
そんな魂の学びを知りました。

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