霊視鑑定は灯かりの扉から

スピリチュアル霊視 『灯かりの扉』

Spiritual 魔法のことば

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先日友人との談笑の中で輪廻転生の話になりましたが、
友人は結構真剣に「もう次に生まれて来たくないな…」と言うのです。

私はこの現世に於いてどれだけの「徳」を積み、
何を目的として生き、何を感じ、何の気付きを得たのかによって、
来世が決まるのではないかと思っています。

「それなら現世で徳を積むことよ。」
「徳を積んだ分だけ来世が遅くなるような気がするもの…」
注)あくまでも私の感じ方でございます。

「徳を積むって、どうするの」
「そもそも徳って何?」
「感謝されることじゃないかな」

私と誕生日が同じで血液型も同じAB、
少し偏屈なところも似ていて、
年に数回、そんなフワフワした話をする友人です。

「徳」とは、自分の利益を省みずに、
”ありがとう”を言われる行為行動をのことです。

自分の経営する会社が大きな利益を出していて、
その権力を知らしめる為や税金対策の為に市町村に寄付をしても、
それは「徳」を積んだことにはなりません。

「徳」を積むということは、小さな ”ありがとう”の積み重ねなのです。

”ありがとう”はとても不思議な言葉で、
言われて「徳」を積み、
自分が言葉にして相手に「徳」を与えることで、
更に自分にも「徳」が与えられるのです。

電車の乗り降りで、お爺さんに手を差し伸べた ”ありがとう” ・・・
落ち込んでいた友人に送った、励ましのメールの返信の ”ありがとう” ・・・
おすそ分けの桃二つのお返しに頂いた ”ありがとう” ・・・
そんなささやかな ”ありがとう” の積み重ねが現世での「徳」となり、
来世へ持ち越される通信簿なのですね。

19歳から54歳までの長い喫煙生活の中で、
「開いてて良かった…」と口にしたことが何度あったか知れませんが、
深夜のコンビニでアルバイトの男子は、
大概が不機嫌で無口です。

「パーラメントライトを1カートン…、ください」

1カートンの時点でバックヤードに入った男子は、
「4700円です」で初めての発声。

ぶっきら棒に付き出された煙草の箱を握りながら、
”ありがとう” と男子の顔をじっと見ると、
少し怯えた様な表情をしながら、
あちらも ”ありがとうございました” と言い放し、
作業を思い出した素振りでカウンターを離れて行きました。

でもこの男子との関わり合いはこれだけでは終わりません。

一日に3箱強を消費していたヘビースモーカーは、
三日後の深夜にまた「開いてて良かった」へ向うのですが、
カウンターに直行する私を見つけると、
小走りでやって来て、

「パーラメントライト…、ですよね」

少し誇らしげな表情で男子がバックヤードに入って行きました。

私が前回に言った ”ありがとう” は、
とても気持ちの良い空気になって帰ってきました。

「袋に入れなくて大丈夫ですか?」の気遣いまでオマケについていました。
これは印象的で懐かしい数年前の記憶ですが、
大人になるに連れて ”ありがとう” が、
「すみません」に取って代わっている様に感じます。

しかも「すません」って、
二重の誤りです。

お隣さんが食べきれないからと今が旬の柿をおすそ分けしてくれたことに、
「あららー、いつもすません」
何方にも心当たりがあるのではないでしょうか。

耳慣れした言葉ですし気持ちは十分伝わりますが、
「いつも、ありがとうございます」が正しいのです。

”すみません” には有り難いという気持ちが含まれていることを知っていますが、
言葉には魂があり、更に言葉が持つ波動がありますから、
”すみません” よりも ”ありがとうございます” の方が、
お互いに心地良いですね。

”ありがとう” は人の「魂」に触れる魔法の言葉です。

今日は ”ありがとう” を何度言ったでしょうか。
実際に言葉に出来なかった ”ありがとう” を一日の最後に振り返りますと、
きっと明日からの ”ありがとう” の言葉に繋がります。

本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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