一年間、本当にお世話様になりました。
想定外のコロナによって、気持は始終右往左往しながらも、身動きが取れないことで、アンバランスな精神状態が長いこと続いてしまい、
人間関係に思いもかけない障害や問題が頻発していたのが印象的です。
「結婚して十数年、このままこの結婚生活を送ることが幸せなのだろうか」
「いつどうなるのか分からない人生を、正直に生きることに決めました」
「十分幸せだと思って来たけど、其れはただ変化が怖かっただけだと知りました」
コロナ禍によって、直接関わり合う時間が多くなったことで、見えてきたのは、ご主人だけではなく「自分自身」でもあったのだと思います。
お話しを伺いながら、私自身の脳裏を離婚の文字が過った瞬間を思い出しました。
昭和63年一月、昭和天皇が崩御されたことで、NHKに限らず、民法放送の総てが昭和の歴史を振り返る特別番組が組まれていた時、私が死んだところで、特別番組どころか、何一つ変わらない社会の中で、自分の人生、自分の身体、自分の魂を誰に預けようとしているのか、何のせいにしようとしているのか…、
「イミテーションはいらない」
たった一回きりのこの人生、降り掛かってくるであろう総てのことを覚悟しようと決めた瞬間でした。
未曽有のことに直面した時、限りある人生、限りある命の愛おしさに気付くのかも知れません。
勿論、その選択が総てのぞましいとは限らず、ざわついた空気の渦に飲み込まれ、感情に流されていることもありますが、其の感情は、自身の心の縁に張り付いている「本当」でもあります。
自分の本当に気付き、其れをどう消化いくのか、その為には何が出来るのか、何をすべきなのか、何をしたいのか…。
人間関係の摩擦や問題の多くは、実は、第三者との関係性に問題があるというよりも、「自分との折り合い」が付いていないことが少なくありません。
コロナは沢山のものを奪っているけれど、その傍らで「生き方」を見直す時間を与えていることも現実です。
コロナに限らず、この世で起っている様々なことは、無自覚な自身が求めている「氣付き」の種なのかも知れないと視点を変えてみると、明日を生きようと思えることに出会えるに違いありません。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
全くブログの更新が出来ない一年でしたが、
ご心配を頂きメールを下さったご依頼者の皆様方には、この場をお借りいたしまして心からお礼を申し上げます。
其のお心にどんなに励まされ、そして勇気とエネルギーを貰ったことか、
ありがとうの気持ちを霊視に尽力し、お返しをしていきます。
上杉 朱璃