お盆に入りましたが、ご先祖様の供養にお墓参りのご予定はありますでしょうか。
遠方にいらしてお墓までは足を運べない方も多くいらっしゃるでしょうが、
そんな方はご自宅の香炉でお線香を焚き、
日頃の無事を感謝し手を合わせるだけでもいいのです。
その供養の心はお線香の香りに乗ってご先祖様へと届きます。
折に触れて申しあげておりますが、
想いは形式ではなく行為に込められたお心そのものが大切で、
そのお心でしか繋がることはできません。
私もここ数年お墓に参じることができないまま、
毎日お香を焚いているなかで、
お盆のご挨拶をしていましたが、
その背後から淡路島の阿波踊りの総踊りに関して、
トラブルのニュースが聞えてきました。
どうやら振興協会側の想いと経済事情を抱える自治体との間に亀裂生じたらしく、
それを埋められないまま当日を迎えてしまったようで、
振興協会側が強硬に例年通りに総踊りを決行したとの内容でした。
観光客の喜びや実際の踊り手の方々の心情を汲み取り、
決行して良かったと協会の代表の方が仰っていましたが、
伝統的行事は受け継がれてきた歴史の中に、
数知れない人たちの想いや辛苦が浸み込んでいて、
財政という現実的問題と合い交わることが難しいのかも知れません。
霊視鑑定をさせて頂いていますと、
ご家族やご夫婦、また人間関係の障害の背景には、
何を焦点にするのかの選択判断の違いがあり、
それが所謂ところの価値観の違いでもある訳ですが、
一つひとつを解き解して並べてみると、
対立の中にも同調する箇所が必ずあるものです。
妥協点という表現が双方を頑なにしてしまう要因でもあるかと考えますが、
共鳴し合う箇所をスタート地点に置き換えて、
そこから新しい発想を展開していくことが、
変化しながら守っていくということではないかと思います。
来年の盆の祭りまでには一年もの時間がありますので、
其々の立場の方々が心から楽しめる祭りにされることを祈ります。
さて、この盆の時期には阿波踊りを始め、
いくつかの代表的な夏祭りだけではなく、
日本各地で大小の「盆踊り」の催しが行われています。
日本の「祭り」の殆どが農作物の豊作の祈願、
感謝の思いと喜びを旨としていますが、
「盆踊り」だけは意味合いが違っていることをご存知でしょうか。
盆でこの世に帰って来られた祖先の魂が、
子孫やこの世の人達と共に踊り歌って、
あの世に帰って貰うためのものなのだそうです。
こうしたご先祖様への気持は勿論のことなのですが、
日本人のスピリチュアルの素晴らしさを感じるのは、
その際に無縁の霊にもそのおすそ分けの施しをして、
祖先の霊と一緒に供養の踊りをするそうなのです。
「おすそ分けの施し」
暫く振りに美しい言葉に出会いました。
日本には迎え火や盆の飾りといった、
ご先祖様への想いを具現化したものがありますが、
きゅうりを馬に、なすを牛に見立て、
あの世とこの世を繋ぐ意識こそが、
私たちの身体に宿している魂であり、
信仰なのではないかと感じます。
今年の「盆踊り」は笛の音や太鼓の響きに、
そんなことを思い出されながら踊ってみては如何でしょうか。
本日も最期まで読んでくださって、
ありがとうございました。
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