霊視鑑定例

果たせなかった恋人との約束

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ドアが開いて振り返ると、異様な空気を感じて鳥肌が立ちました。

二十代半ばくらいの女性と、以前に霊視鑑定をした男性でしたが、
その他に実態を持たない若い男性が一人…。

「これか…」

鳥肌の訳を知って、いつもより氣を引き締めて対面。

結婚を間近に起こった、婚約者の急死を受け入れられずに、
途方に暮れる若い女性は精神状態が窮地に達してしました。

「色んな拝み屋さんに行ったんだけど、何にも分からないんです」
毎日を彼との思い出で埋め尽くし、現実から目を背けようとしていました。

「私も死にたいんです」
「どうして?」
「だって、彼が死んじゃって」
「何で死んじゃったんですか」
「私に彼が死んでしまった理由を聞きたいの?」

彼女は首を横に振り、
「分からない」を繰り返して泣いていました。

彼の死因は心筋梗塞でした。
布団で寝ている時に突然起こった不幸です。
苦しむことはなく、一瞬の出来事だったと、
彼女の背後に寄り添っている彼の表情が教えてくれました。

「彼はあなたの後ろにいるわよ」
「本当ですか!」

少し生気を取り戻した彼女は、彼との思い出をしばしの間話続け、
そして一息ついた。

彼女の話を聞いている私に、その彼はしきりに私に伝えてくれと言うのです。

「彼があなたに、ごめんな、って言っているのよ。それをあなたに伝えてくれって」
「死んでしまったことですか」
「違うわね、何かあなたと約束をしていたことが果たせなくなってしまった事みたいよ」

あれかな、これかなと彼女は思いつくことを言うのだけれど、
彼は首を振るばかりでした。

「ずっと前からの約束みたいよ」
「あっ、ディズニーランドだ」

実態を既に無くした彼は、やっと分かってくれたとホッとした顔で頷いた。

彼女はディズニーランドに連れって行ってと、何度も言ったらしいのですが、
「彼は結婚したらな」と先延ばしにしてきたとのことでした。

そのことは彼女達二人にしか分からない、二人で共有した確かな歴史だったのです。

婚約者を突然亡くした彼女が本当に知りたかったこととは、
亡くなった後の彼の言葉だったのかも知れません。

この世とあの世に離れ離れになってしまっても、
もう二度と温もりを感じることが出来なくなっても、
あの世に逝ってしまった最愛の人が、
この世に残された自分のことを、
決して忘れていないと感じたかったのです。


あの「ゴースト・ニューヨークの幻」のように、
包み込まれた想いという念のベールを、
感じ取ることが出来たとしても、
悲しみも苦しみも変わることはありません。

肉体が無くなったとしても、
結びついた魂が離れることはありません。

 

魂は生死とは無関係に、
結び付いた者たちを繋ぎ続けるのだと感じております。

今日も最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。

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akari

ご相談者にとって幸福ファーストの「霊視」を心掛け、お心に添わせて頂く鑑定をさせて頂いています。スピリチャル(魂)とは決して特別なことではなく、私たちが生きていることそのものです。生きているからこその苦悩や不安から、少しでも解放されるためのお手伝いを致します。

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