前世を知りたいという霊視
の依頼はかなりの数になります。
それを知ることが良いことかどうか、私はいまだに明確な答えが出ないでいます。
この現世に於いて上手くいかないことや望ましくないことを、
総て前世に押し付け投げ出してします危険性を度々感じるからです。
ただ殆どの方は「腑に落ちた」と少し身軽になられるようです。
興味があることや拘り、癖等の原因と結びついていることが多いからかも知れません。
多くの方の前世を霊視させて頂いてきて、一つの共通点を感じます。
それは現世に於いて、視えない世界(スピリチュアル)に対して、
強い興味と真摯な姿勢を持たれていらっしゃる方は、
前世に於いて、僧侶・シスター・山伏・巫女など、
宗教や神仏に関わられていた方が圧倒的に多いということです。
私達は前世での記憶が心身の細胞に組み込まれているので、
至って自然なこととも言えます。
以前に音階にも意味があり、私達の過去の(前世)での記憶を心身の細胞が感じ取り、
感動することがあるという記事を掲載しましたが、
現在の日常生活の至るとこに前世の自分が潜んでいて、
戸惑わせたり、驚かせたりしています。
霊視鑑定によって前世を知ることも、
長い人生を納得しながら前向きに生きる為の手段ですが、
梅雨明けまじかの季節の折り目に、
ご自分のルーツを探っていくのも良いかもしれません。
ご自分のルーツを探ることは、
否が応にも自分が存在する背景を知ることに繋がります。
認めることの苦しみや、
認めたくない自我との闘いは、精神の成長に必ず結びつきます。
中には自分は歴史上のある偉人だと言い切る方がいまして、
絶対はないというのが霊視の信念ですので、
完全に否定することは避けたいと思っていますが、
何故そう思い込んでしまったのかを探っていくと、
別の霊能者に言われたとのこと。
私には両親に妻子、その上幼い弟たちの面倒をみるために、
一日二食で朝に夕に田畑仕事をしている、
人の良いお姿が視えるのですが、
教科書に出てくる偉人だと言い張ります。
その時、鉄色に焼けた肌にキラキラ光る瞳で、
「芋はいいなあ」
「芋さえあれば生きられる」
…、そう前世のその方の言葉が聞えてきた。
「あなたは芋…、多分サツマイモだと思いますが、
とてもお好きですよね」と言いますと、
「えっ、そんなことも分かるんですか?」
「自分はサツマイモが大好きで、よく女子だと笑われるんです」
「前世のあなたが、芋はいいなあって言っています」
「・・・・」
歴史上の偉人はちょっと首をかしげて、
芋かと溜息を付きました。
前世はひとつとは限りませんし、
若しかしたら本当にその偉人なのかも知れませんが、
大切なことは何処の誰だったのかではなく、
何を感じて生きていたのかだと思います。
自分の中の自分を探すことは、
この現世でやり残してはならないことを知ることでもあります。
次の自分は今の自分を覚えてなどいませんが、
次の自分は日々幸せに感謝している自分であって欲しいから、
この現世ではやり残したくないと思うのです。
本日も最期まで読んでくださって、ありがとうございました。
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