霊視鑑定は灯かりの扉から

スピリチュアル霊視 『灯かりの扉』

霊視 魂の叫び声が聞こえる

更新日:

この十年の間、霊視鑑定を重ねながら、
私は霊視鑑定の意味や価値観を、
様々なご依頼者との感慨深い関わり合いによって、
手探りで見つけながら現在に至っています。

ご依頼者様が抱えている問題や苦悩を、
霊視によってその原因を読み解き、
解放へと導いていくのが、
自身の霊視鑑定の真髄だと自負してきましたが、
そのこと以上に重要で、
緊迫した問題があることに気が付き始めています。

それは「魂」の叫びです。

霊視鑑定を依頼してくる方は、
現実的な問題や苦悩を提議してきますが、
お写真からその方を霊視始めていくと、
否応無しにその方の「魂」の部分に入っていかなくてはなりません。

そこにはお写真に写っている表情からはまったく想像のつかない、
悲しみ、寂しさ、脅え、憎しみ、不安などの感情が、
私の脳裏を飲み込んでしまうほどの迫力で渦巻いていることがあります。

こういった方の殆どが、
ご幼少の頃に受けた「魂」の傷が癒えること無く、
潜在意識(魂)の奥底に張り付いているのです。

その傷こそが苦悩の根本的な原因だったりもします。

ご本人が気付かずにいらっしゃることも多く、
霊視鑑定をすることによって、
潜在意識(魂)の底から引き上げてしまうことになります。

忘れていることの方が、
その方の為に良かったのかも知れない…。

何でもないことだから忘れていたのではなく、
無防備で無力な自分を守ろうとして、
記憶から消したものに違いありません。

精神的な問題を抱えている多くの方に見られる傾向ですが、
PTSDの原因となった「何故」という理由の部分だけが欠損して、
引き金になる要因と症状だけが残っています。

例えば、幼少期に父親から虐待を受けていて、
その一つに湯船の中に顔を沈められていたとすると、
水=苦しいという強い恐怖感だけが残り、
何故恐怖を覚えることに至ったのかを消してしまうことです。

様々な要因が考えられますが、
虐待をした人間が父親であることや、
自分自身が父親からの虐待を日常的に受けているという事実を、
認めたくない、受け入れたくない心情が、
水と恐怖感だけを繋ぎわせて、
他の部分を意識と記憶から消してしまうことで、
その時の自分のスピリチュアル(魂)を守ろうとするのではないかと思われます。

ハラスメントを深刻な問題として扱うようになりましたが、
虐待とまでは言い切れないハラスメントは、
日常的に繰り広げられています。

感情的な暴言や挙動が、
幼い我が子の魂に傷を付けてしまっている可能性があることを、
客観的に振り返られてみてください。

叱られた記憶を連れて成長することが健全なのです。

思い出すことは苦しみ以外の何ものでもないはず…。

それでも霊視のどおりを盾にして、
魂の叫びを思い起こさせてもいいのだろうか…。

そんな自責の念にかられながら、
視えてくるものを正直にお伝えすることに躊躇もしました。

しかしながら、ありのままに伝えなければ、
霊視は私の自己満足に過ぎず、
魂の叫びは宙に浮いたままで、
何処にも着地することが出来ずに終わってしまいます。

そんな葛藤を抱え、正しさを見つけられないまま、
視えるままを申し上げることの選択をしてきましたが、
それで良かったのだと思えるようになったのは、
ご依頼者の方々から寄せられたご感想でした。

「私のことを気がついてくれて、ありがとうございました」

皆様が一様に言ってくれた言葉です。

現実社会の中で生きて行く為に、
壊れそうになる自分を守る為に、
心の奥底に隠し、
流れる月日と共に忘れ去られていた真実の自分…。

人はそんな自分を誰かに知っていて欲しいのだと思います。

人は笑っている顔の裏側にある痛みに気付いて欲しいのだと思います。

それが「魂」の叫びであり、
霊視鑑定とはそんな「魂」の叫びを受け止め、
過去に置き去りにした自分自身を呼び戻し、
ただただ思いっ切り泣かせてあげることでもあるのだと気付いたのです。

本日も最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。
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